今回は2024年発売のコンパクトデジタルカメラ「LEICA D-LUX8」のレビューです。
来月、Panasonicからライバルというかスペック上では上位互換にあたる「LUMIX L10」が発売される予定なので、この前人足先に大型センサーズームコンデジの比較記事を出しましたね。
結論として「LEICA D-LUX8」をこれからも使いたい、と出したので一旦ここでまとめたいなと。
■スペックを再確認
「LEICA D-LUX8」を、前作「LEICA D-LUX7」および最新の「Panasonic LUMIX L10」とスペックで比較してみました。
| 機種名 | LEICA D-LUX8 | LEICA D-LUX7 | LUMIX L10 |
| 寸法 | 130×62×69mm | 118×66×64mm | 127.1×73.9×66.9mm |
| 重量 | 397g | 403g | 508g |
| 液晶画面 | 3型 184万ドット | 3型 124万ドット | 3型 184万ドット |
| ファインダー | 0.74倍 236万ドット | 0.74倍 236万ドット (少し見にくい) | 0.74倍 236万ドット |
| センサーサイズ | 4/3 CMOS 2177万画素 | 4/3 高感度MOS 2177万画素 | 4/3 CMOS 2650万画素 |
| AF方式 | コントラストAF | コントラストAF | 位相差AF |
| レンズ | 10.8-34.0(24-75mm) F1.7-2.8 | 10.8-34.0(24-75mm) F1.7-2.8 | 10.8-34.0(24-75mm) F1.7-2.8 |
| メカシャッター | 1/4000秒 | 1/4000秒 | 1/2000秒 |
| ISO感度 | 100-25600 | 100-25600 | 100-25600 |
| 操作系統 | シンプル | ボタン多め | ボタン多め |
| JPEG色味編集 | シンプル (フォトスタイル) | 遊べる (シーンモード) | 自由自在 (リアルタイムLUT) |
最新の「Panasonic LUMIX L10」は、「LEICA D-LUX8」のボトルネックになっている部分(センサーの解像度、AF性能、色編集)を完全にバージョンアップさせたもので、まさに「痒いところに手が届く」カメラになっていると思います。
ちなみに前作「LEICA D-LUX7」についても長期レビュー記事を書いていますので、よろしければ是非ご覧ください。
「接続がMicro USBである」ということがかなりの注意ポイントですが、基本的な使い方や画角・ぼけ量は同じ(超解像ズームで150mmまで伸びる分、望遠はむしろ有利)なので、中古価格が8万円程度安いこちらもとてもお勧めです。
シルバーカラーが好きな方なんかは、むしろこちらの方が良いかもしれませんね。
では、ここからは「LEICA D-LUX8」のレビューをしていきます。
■外観
「LEICA D-LUX8」は、元々「Panasonic LX100M2」というカメラをもとに自社ブランドで発売した「LEICA D-LUX7」に更に独自のチューンナップを施したカメラです。
外観はここ最近のLEICA製カメラ「LEICA Q3」などに非常に似ています。

普段使いのカバンにも問題なく入るサイズに、極限までシンプルにした見た目。
その中でも燦然と輝くライカバッジはの主張は、カメラを生活の一部にしてくれます。

特に背面はシンプルが極まっています。「邪魔しない」設計に敬意すら感じます。
ボタン数は非常に少なく説明(ゴミ箱マークとか)もありません。使い方は体で覚えていきましょう。
ビューファインダーはコンデジとは思えない性能(α7CⅡとほぼ同等)で、液晶ディスプレイも解像度が高いので非常に見やすいです。

シャッターボタンにはレリーズ穴が切ってあり、前作では露出に固定だったダイヤルが任意のものを割り当てるように変わっています。すべてが徹底的にシンプルになっています。
露出、シャッタースピード、絞りを直感的に変更できるのでマニュアル撮影が非常にしやすいです。気軽さ重視の方、難しいなと思っている方でもオートモードがありますので安心です。
■アクセサリー

街歩きスナップで大事なポイントは「撮りたい時に、すぐ撮れる」だと思っています。
その都度キャップを外して…なんてやっていては、機会損失があるかもしれないし、何よりキャップを紛失するリスクがある。どうでもいいキャップではなく、LEICA印のキャップであればなおさら。
オートレンズキャップがあればすべて解決できます。
このキャップをつけた状態でも使用できる極薄のレンズフィルターとセットなら最強です。

小さいカメラは常に首から下げて歩く場合と、鞄に入れて歩く場合の両方があると思います。
その都度違うストラップを付け替えるのは非常に面倒だし、革製だと痛んだりもします。
「Flextop」は金属パーツで一瞬で取り外すことができるので取り換えが非常に簡単です。シルバーをチョイスしています。
ストラップは「monogram」のスリムカメラストラップLサイズ。
柔らかい本革を使用した細身のストラップで、現在は移動写真屋さんですが店舗があった時に一目惚れして購入しました。こちらにも真鍮が使用されていますので、「Flextop」はゴールドでも同じ色になって似合うと思います。
■色味
色味については素のままのJPEGが本当に綺麗。

一言で言うと「濃厚」。温かみのある色相で、こってりしているが彩度が高いわけではない、まさに「ライカの色味」です。
ただしマイクローフォーサーズの限界かダイナミックレンジが狭い印象。ホワイトバランスが不安定で白飛び、黒潰れはしやすい傾向にあります。ここは被写体をじっくり捉えて、綺麗に描写されるホワイトバランスのポイントを探しましょう。
instax mini Evoのレザーの黒が完全に潰れてしまっているのが惜しいですね。

こちらがカスタマイズしたもの。
シャドウ部が描写されるように、階調が柔らかくなるように調整していて、普段はこちらの設定で撮影しています。
細かい色相調整などはできないカメラですが、この「ライカの色味」で撮れることが大事かなと思います。ライカを買って「クラシッククロームみたいな色で撮りたいなぁ」なんて方、いないですよね。
| コントラスト | -1 |
| シャープネス | -1 |
| 彩度 | -1 |
| ハイライトトーン | 0 |
| シャドウトーン | -3 |
最短
■作例
実際に「LEICA D-LUX8」を使用して撮影した作例です。
気軽なスナップカメラとしての役割を考えて、JPEG撮って出しになります。

LEICA D-LUX8 / 30.8mm(68mm) F2.8 Standard AWB
カフェでの撮影はこのカメラの真骨頂。
いつでも持ち歩けるサイズ感でこのスマホでは絶対に得られない撮影体験、解像度、ぼけ感はクセになります。

LEICA D-LUX8 / 10.9mm(24mm) F1.7 Standard AWB
最短撮影距離も非常に短く、マクロスイッチなども必要ないのでそのまま被写体に寄れます。
普段ここまで寄って何かを撮影するということは少ないですが、アクセサリーやネイルなどを撮る方にとっては重宝しますよね。

LEICA D-LUX8 / 13.4mm(30mm) F2.2 Natural AWB
液晶が固定式なこともあり真上からの写真はやや苦手。
それでも少し手を伸ばしたり、もし大丈夫なお店なら立ち上がって撮ってみると、普段の何気ない食事、チェーン店のサラダでも、なんだかすごいおしゃれな感じになります。

LEICA D-LUX8 / 24.2mm(54mm) F2.8 Standard 曇り
晴天の屋外ならコントラストAFでも問題なし。2177万画素(実際には1700万画素くらい)でもスマホより全然解像度高いので不満なし。
この描写力と色、本当に最高です。
■まとめ

「LEICA D-LUX8」は「ライカと暮らす」を体現してくれるカメラです。
日常を簡単に非日常にしてくれる。あの非日常を味わいたいからこそ、良い景色の道を通って帰ろうとか、おしゃれなカフェに行こうという気持ちになります。
QOLが上がり、いつもより少し丁寧に暮らすようになる。「ライカと暮らす」とはそういうことだと思います。
明るいズームレンズ搭載機としては非常に小型で、変な突起や不必要なボタン、刻印を極限まで減らしたミニマルな装い。「LUMIX L10」とは大きな差別化がされていると思います。
常に持ち歩いて気軽に撮影するカメラとして最適で、モダンな佇まいはファッションの一部としてもとても良いものです。このレビュー記事を読んで、「自分はこちらを選びたい」と思ってくれる人がいたら嬉しいですね。
