前回は外観編でしたが、今回は実際に撮影した写真の色味についてレビューしたいと思います。
【LEICA D-LUX8レビューシリーズ】
■ノーマルがノーマルじゃない
「LEICA D-LUX8」には「フィルムモード」というフィルター機能が搭載されていて、「STD(スタンダード)」「VIV(ヴィヴィッド)」「NAT(ナチュラル)」「WB Natural(白黒ナチュラル)」「WB HC(白黒ハイコントラスト)」の5種類のモードがあります。
それぞれ個別にコントラスト、シャープネス、彩度の調整が可能です。ホワイトバランスは色温度の設定のみ可能で、「ティールっぽくする」のような微調整はできません。
まぁでもとりあえずノーマル(STD)で撮ってみるところから始めよう、と思ってシャッターを切ったところ、出てきた画に驚きました。

LEICA D-LUX8 / STDモード
ノーマルの時点でややこってりとした画です。
マイクロフォーサーズセンサーのコンパクトデジタルカメラとは思えない濃厚な描写ですね。「D-LUX7」の時は寒色系が強く黒潰れも多かったのですが、今回はやわらかい方向に調整されているようです。

LEICA D-LUX8 / VIVモード
こちらは名前の通りコントラストと彩度が更に上がってより派手な印象に。
個人的にはあまり好きではない方向性です。

LEICA D-LUX8 / NATモード
こちらは確かに少しコントラストが低くあっさりとしている印象です。
他メーカーではノスタルジックなフィルム調になることが多いですが、こちらはそういう感じではないですね。

LEICA D-LUX8 / BW Naturalモード
普段モノクロ撮影はあまりしないので何とも…有効画素は1,700万画素ですが、ボトルの結露描写などは細かくできていますね。

LEICA D-LUX8 / WB HCモード
コントラストを強化したモノクロ。壁紙の雰囲気などは良いかもですね。

SONY α7C / Normal
こちらは参考として「SONY α7C」の色味です(時間が無くて急いで撮ったのでピンボケがひどいですね…)
ちなみに今回の作例はすべて35mm換算で40mm相当に合わせてあります。こちらは40mm F2で奥の植物にピントが行ってしまったようですね。「SONY α7C」はファインダー倍率が0.59倍で、ディスプレイも92万画素と、「LEICA D-LUX8」と比較するとかなり貧弱なので多少不便です。

FUJIFILM X-E4 / PROVIA
こちらは「FUJIFILM X-E4」ノーマルであるPROVIAです。
彩度が濃いわけではないのにすっきり鮮やかな色で、ここはやはり富士フイルムといったところでしょうか。

FUJIFILM X-E4 / Classic Neg.
最後はみんな大好きクラシックネガです。
色の方向性としてはまったく別次元ですね。とても印象的な画になるので効果的に使うと非常に良いですが、常用するには上級者向けかなと思っています。
■まとめ
「LEICA D-LUX8」は、ベースとなったPanasonic LX100シリーズにあるような機能(粒状感調整とか)はすべてオミットされており、この5つのフィルムモード+若干の調整のみで勝負する潔さがあります。これまでSONYやFUJIFIM、OLYMPUSのカメラで色味調整に非常に多くの時間をかけ、JPEGで理想の色を出そうとしていましたので、それで自分が満足できるかとても心配でした。
前機種「LEICA D-LUX7」は寒色系が強くシャドウが強調される絵作りで、当時クラシッククロームに憧れていた自分はどうにか再現できないか試行錯誤していたのですが、だめだった思い出があります。
しかしそれは今回杞憂に終わりました。「LEICA D-LUX8」のSTD(ノーマル)が非常に良かったのです。
その濃厚で温かく柔らかい質感、それでいて解像感を失っていないという奇跡のような絵作りは唯一無二です。ネットで見ていた「LEICAの作例」が、自分の持っているカメラから出るという経験は感動を覚えるものでした。
