今回はいつもと趣向を変えまして、カフェで美しい写真を撮る自分なりのコツをまとめてみました。
無理な態勢や背景をフォトジェニックにするための小物など、非日常的な要素は入れません。あくまで一般人が、ちょっと綺麗に撮るためのコツをTIPS集としてまとめたようなものです。
何か少しでも参考になるものがあればいいなと思います。
目次
今回使用する機材
今回は違いが伝わるように、性能が異なる3つを用意しました。
カメラなので当然それなりの金額するものですが、超高級品でないと絶対に撮れませんというようなものでもないので、ご自身の予算に合わせて最適なものを選んでもらえればと思います。
①スマートフォン SONY Xperia 1 Ⅵ
2024年6月に発売されたスマートフォンで、35mm換算で16mm相当の超広角レンズ、24mm相当の広角レンズ(48mm標準レンズに切り替え可能)、85-170mm相当の望遠レンズの3つのレンズを持っています。
xiaomiのようにデジタルカメラ並みの1インチセンサーを搭載している、とかではないので最近の一般的なスマートフォンの画質として見れると思います。
②コンパクトデジタルカメラ LEICA D-LUX8
2024年7月に発売されたコンパクトデジタルカメラで、マイクロフォーサーズセンサーをクロップした大型センサー(1インチセンサーの1.6倍程度らしい)と非常に明るいレンズを搭載した機種のため、暗所性能と大きなぼけが期待できます。
③フルサイズミラーレス SONY α7C
2020年9月に発売されたフルサイズミラーレスカメラで、かなり小型なことが特徴です。
約6年前の機種ですが、現在でも第一線で十分勝負できる画質、機能を持っています。中古も多く流通しており価格も安いので、下手な初心者向けカメラを買うくらいならこちらの方が絶対に幸せになれます。
今回は性能を活かすために軽くて明るいズームレンズ「SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN」を使用しました。
撮影のコツ①なるべく望遠で撮影する
まず一番重要なことは、「なるべく望遠で撮影する」ということです。
と言っても望遠レンズで撮らないといけないわけではなく、実際には標準(35mm換算40mm以上くらい)でよいです。その理由については以下の作例を見ていただければわかります。

SONY Xperia 1 Ⅵ / 広角レンズ(24mm相当)

SONY Xperia 1 Ⅵ / 広角レンズ(48mm相当)
この2つの写真を見比べると分かると思いますが、24mm相当の方は背景が大きく歪んでいますね。
ケーキも圧縮されている感じがありますし、マグカップが不自然に歪曲しているのが分かります。広角レンズで被写体を大きく写そうと寄って撮影すると、この傾向がより一層際立ってしまいます。

LEICA D-LUX8 / 24mm

LEICA D-LUX8 / 75mm
こちらはコンパクトデジタルカメラでの写真。
スマートフォンの超広角カメラでは歪みを実感しやすいですが、このようなカメラでも原理は同じですので24mmで寄るとカップの形が不自然になり、背景も大きく歪みます。
75mmでは全体的にまっすぐ撮影できていますね。

SONY Xperia 1 Ⅵ / 広角レンズ(24mm相当)

SONY Xperia 1 Ⅵ / 広角レンズ(48mm相当)
ケーキの写真に戻りますが、おいしそうな苺に思い切り寄って撮影しようとする場合でも、24mm相当では苺に触れそうなくらい近づいても思ったより大きく撮れません。マグカップの形がどんどん変になっていくばかりです。
48mmではより近づいて見え、マグカップも歪んでいないですね。
撮影のコツ②印象的な写真にはやはりちゃんとしたカメラ

SONY Xperia 1 Ⅵ / 望遠レンズ(85mm相当)
こちらはスマートフォンの望遠レンズで撮影した写真です。
発色が良く綺麗に撮れているように見えますが、パイ生地の描写に塗り絵のような硬さがあります。最近のスマートフォンは撮影した写真をソフトウェア処理によって補正する機能が標準で入っており、明るくパリッとした描写になりがちです。Xperiaシリーズはそれでも自然な方だと思います。Galaxyシリーズなどは補正が強すぎる+オフにできないので、なかなか食べ物のを美味しそうに撮るのは難しいです。
また、センサーサイズの限界で仕方がないのですが、ぼけ表現はほぼありません。

LEICA D-LUX8 / 24mm
こちらはコンパクトデジタルカメラの写真。パイ生地の描写がスマートフォンのものと全然違うのが分かりますでしょうか。とても自然でテクスチャを感じることができるはずです。本格的なミラーレス一眼でなくても、これだけの違いを実感することができます。

LEICA D-LUX8 / 75mm
同じカメラで75mmの場合。望遠の方が圧縮効果によりマグカップが近づいて見え、ぼけも大きくなったのが分かるかと思います。
ケーキが際立った、印象的な写真になりましたね。

SONY Xperia 1 Ⅵ / 広角レンズ(48mm相当)
こちらは実際にカフェで座ったそのままの姿勢でカメラを構えた場合に見える画に近い状態です。
スマートフォンの48mmでは、日常を切り取るとかであればいいかもしれませんが、全体を捉えても何が主役か分かりづらいです。

SONY Xperia 1 Ⅵ / 広角レンズ(48mm相当 ぼけモード)
こちらはぼけモード(iPhoneで言うポートレートモード)。ケーキが主役であるということが分かりやすく伝わり印象的な写真になっていますね。
パッと見は「もうカメラ要らないじゃん」と思えるほどに綺麗ですが、よく見るとぼけの境界線(この写真だとアップルパイのコンフォート)が、切り抜いた感じで少し違和感があります。

LEICA D-LUX8 / 70mm
こちらはコンパクトデジタルカメラ。スマートフォンの時にあった輪郭の違和感がなくなり、なだらかにぼけていっているのが分かります。

SONY α7C / 70mm
こちらはフルサイズミラーレス。描写にとても余裕が感じられます。
ぼけの量自体はスマートフォンのぼけモードに近い(この場合、Xperiaがαのぼけを再現しているというのが正しい)んですが、この一瞬が一気にフォトジェニックになったのが分かりますでしょうか。
撮影のコツ③暗い店内でもカメラが大活躍

SONY Xperia 1 Ⅵ / 広角レンズ(24mm相当)
夜にカフェに行った時や、照明の暗いカフェに行った時に「店内が暗すぎてうまく撮れないな」と思ったことはないでしょうか。
スマートフォンはセンサーサイズが小さいので暗所は苦手です。しかもソフトウェア処理でどうにか見れる形にしようとするので、塗り絵のようにディテールが潰れたり、色が不自然になったりもします。

LEICA D-LUX8 / 24mm
こちらはコンパクトデジタルカメラ。フルーツの描写が自然になったのが分かりますでしょうか。
後ろのスタバのぼけ感も大きくなり、暗い場所でも十分に印象的な写真にできています。

SONY α7C / 28mm
そしてこちらはフルサイズ。
この時は24mmのレンズが無く28mmなので多少の構図の違いは置いておいても、更に大きくなったぼけ感とコンフォートのツヤが段違いですね。ケーキ皿が浮き上がり、カフェのような被写体との距離が大きく取れないような場所でも強調した写真になります。
こうしてスマートフォン→コンパクトデジタルカメラ→フルサイズを見比べていくと、写真のノイズがどんどん無くなっていくのがよく分かりますね。
撮影のコツ④照明の方向に気をつける

SONY Xperia 1 Ⅵ / 広角レンズ(24mm相当)
例えばこちらの写真。下の方がスマートフォンを構える自分の影が被ってしまい、せっかくのケーキが台無しになっています。
照明が上にあるようなカフェでは、気にせず近づくとこのような失敗がよくあります。いや、一般的に照明は上にあるので大半がそうですけどね。

SONY Xperia 1 Ⅵ / 広角レンズ(48mm相当)
そんな時でもやはり撮影を望遠側にして自分の影が入らないようにするだけでずいぶん改善されます。

SONY Xperia 1 Ⅵ / 広角レンズ(24mm相当)
こちらは照明が結構明るいケース。
ケーキはとても綺麗に明るくなっていますが、スタバのカップには照明が当たらず、せっかくのロゴが陰ってしまっています。

SONY Xperia 1 Ⅵ / 広角レンズ(24mm相当)
そんな時はビデオライトの使用がおすすめです。暗いシーンでも任意の場所に明るさを足したり、自分の好きな方向から光を当てたりできます。この写真では右斜め前から当てているため、ロゴが明るくなり後ろの壁にカップの形の影ができてだいぶ良くなりました。
色温度なども任意で変えられるため、場所の雰囲気や自分の作りたい方向性に合わせることも可能で、ひとつ持っているとかなり重宝します。
スマートフォンやカメラにフラッシュが内蔵されているものも多いですが、当然ながらレンズの近くにあるため光を当てる方向が一定で、シャッターを切った瞬間にしか光らないのでどのような画になるのかが分かりにくいという弱点があります。
ただしビデオライトは非常に光量が非常に大きく、下手な懐中電灯よりも眩しい光を出すこともできます。
カフェの店内でむやみに使うことは周囲の迷惑となる可能性があるのでご注意ください。

SONY Xperia 1 Ⅵ / 広角レンズ(24mm相当)
ちなみにこちらはライトの位置を調整してカップの影を出ないようにした場合です。
内蔵フラッシュではこういった細かい調整ができないので、被写体が動かせない、自分も動けないみたいなシーンでは本当に重宝します。
おまけ①最短撮影距離の重要性

LEICA D-LUX8 / 24mm
カメラのレンズには「最短撮影距離」というものがあります。
レンズの先端からどれだけ近づいて撮影できるかというもので、スマートフォンはだいたいこれが優れたものが多いです。
このブログをここまで読んでいただいた中には「じゃあ綺麗に撮ろうと思ったらカメラを買えばいいってことでは?」と思う方も多いと思いますが、安価なものを選んだりするとこの「最短撮影距離」が長いので思うように撮れない、なんてことになりがちです。
カフェのような場所で撮影する場合、寄れないというのは死活問題になります。
おまけ②意外な使い方で面白い写真が撮れたりする

LEICA D-LUX8 / 60mm
カフェの透明なグラスや透明なカップは、スマホのライトをオンにして下に敷くと手軽に幻想的な雰囲気を作ることができます。
写真を撮る場合にはスマートフォンをフレームから外すなどの工夫が必要ですが、これはこれで楽しいですよね。
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